一畑中道を歩く(1)(西長江町〜大野町)




2016年2月4日(木) 一畑中道を歩く(西長江町〜大野町)
 今日は去年の10月3日に西長江町の一畑中道にある扇谷地蔵尊を見てから気になっていた一畑中道を歩いてみようと思いました。松江市内では西長江町灘組から大野町の十膳山までのコースになります。
 一畑中道とは松江から一畑薬師(一畑寺)に参拝するための江戸時代からの古い道で、西長江町の灘組に残る道標を起点とし、ほぼ一直線に一畑薬師に向かっています。道々には一畑薬師からの距離が記された地蔵様が一丁(109m)毎に87基が置かれ町石(一丁地蔵)と呼ばれています。灘組の道標まで88丁(約9.6km)で現在も多数の町石が残っていますが、既にほとんど文字が読み取れない状況になっています。残っているだろうものは全て写したつもりでしたが、31個の他にまだ気が付かなかったものがあるようです。(3個追加。)
大垣町布川あたりの山道は地元の人の利用が絶えているのか、倒木や枯竹などが多くなって荒れてきています。しかし、現在はまだなんとか人の通行はできる状況です。
 中道のルートに関しての情報はネットでは1件しかなく、それも地図情報のないものでした。公民館で話を聞き、また近くの家や店で尋ねたりしながら大野町の十膳山の麓を越えて出雲市側に抜けることができました。
 十膳山を出雲市側へ抜けてから南へ向かう作業道には一丁地蔵は見あたりませんでした。 十膳山からのルートはわかりませんが、一畑薬師まではもう少しなので、またの機会に出雲市側のルートを歩いてみようと思います。
 2月18日に出雲市側のルートを歩きました。
 3月12日に三栗屋池や一畑寺の近くのルートを再確認しました。
 2018年12月1日に四十七丁町石を確認しました。

西長江町灘組
一畑中道の起点とされる道標。耕地整理で元の場所から移動している。左 大社、右 一畑 中道と記されている。
ここから道を西へ進み、右へ折れて左の谷を扇谷池に沿い奥へ進みます。

扇谷池を過ぎ、最初の町石を見つけた。 舗装道路は終わり、細い山道になる。 峠の手前に扇谷地蔵尊がある。

峠に町石がある。八十三丁。 歩きやすい山道が続く。 秋鹿町井神
山を抜ける手前。

わずかに八十一丁と読める。 秋鹿町井神
道路脇にある石灯籠、一畑寺と記されている。この道を直進する。

石灯籠の脇のお地蔵様。 高原池の堤塘の町石。七十九丁。 直進し池に沿って右へ曲がる。

民家手前にある町石。 民家の間を抜けて行く。 峠付近の町石。

林の中を進む。 峠付近の地蔵、無縁法(界?)佛。 秋鹿町本谷へ抜ける。

3体の地蔵・町石が並んでいる。 秋鹿町本谷
本谷会館の前に大きな道標がある。
左一畑道とある。

三栗屋池の手前の町石。 三栗屋池へ向かう。 池の左側を奥へ進む。

この先の急な斜面を上ると農道に出る。
正規ルートは手前の左に山への道がある。
農道に出た場所を振り返る。 岡本町
歩いた道からはずれた墓地近くにあった
町石、六十八丁。
三栗屋池からの道が違うようだ。
正規ルートはこの奥の藪の中を通る。)

岡本町
廻田池への分岐にある町石。
道標のような大きな石が置いてある。 廻田池の左を道が続く。

岡本町
廻田池付近の町石、六十五丁。
岡本町
廻田池の近くから山道へ入る。
踏み石の残る山道。

岡本町と大垣町の境界付近 六十三丁 大垣町布川
山を越えて出てくると田んぼの中を進む。

市道を越え橋を渡る。対岸に町石が見える。 橋を渡った所にある町石、六十二丁。 大垣町布川の山道にある町石。

六十丁と読める。 倒れている町石。五十八丁?。

このあたりが一番荒れている。 大垣町上寄
舗装道路に出てくる。

道路に出る手前にある町石。五十七丁。 町石には布が巻いてある。五十六丁。

中央堂(大日堂) 中央堂の前の地蔵、五十五丁。 五十四丁。

内神社の鳥居が見える。 内神社(高野宮)

内神社石段下の町石、五十三丁。

五十二丁と読める。

道を下らず右へ入る。 石段の上に小さな社がある。 石碑「高野山久兵ヱ塔」と町石。五十丁。

道を直進し畑の脇を進む。 細い道を進む。 四十八丁町石。

道の向こうに舗装道路が見える。 上大野町
大野配水池のフェンスの脇を進む。
山道の向こうにすぐ舗装道路が見える。

舗装道を挟んで山道が続く。 上大野町土居の町へ下って行く。 上大野町土居
民家の脇の細い道を入る。

溝の脇にある町石。 この先の学校の手前を左へ上がる。 垣根の脇にある町石。

草地が古い道と思われる。 細い道を上がると小さな天満宮がある。 池の縁の町石。

無人の家の間を抜けると池がある。 大野町との境界付近。四十一丁。

大野町
元酒屋の近くの橋を渡る。
元酒屋の近くの町石、三十八丁。 田んぼの脇を進む。

苔むした町石が続く。 山中の道は「わらび床坂」と呼ばれる。

分かれ道を町石の方向へ進む。三十二丁。 中道から右へ入った所にある疫神祭神籬(ひもろぎ)

出雲市との境界付近
カーブの手前に大きな道標と町石がある。
三十一丁。
道標に左松江、右一畑とある。

道標の右に道の入口らしい所がある。 出雲市
右へ入ると倒木があり、木が生えている。
倒木をくぐると杉の植林地が広がり
道は見えないが、斜面を下る。

杉林を少し下がると作業道へ出る。 南へ進むと十膳山への道と合流した。 地 図
グーグルマップ(ルートと町石の場所) 続き(大野町〜一畑薬師)

3月12日にルートの再確認をしました。