坊床寺跡ぼうしょうじあと



 坂本町の澄水山登山道入口の前から東へ路地を入り、家の裏から山へ上がると、平坦な場所に石垣が残っています。その石垣から更に奥に入ると長さ20mくらいに続く、高さ2mほどの石垣が連なっています。

 「8世紀の寺院跡とみられている。文献にもなく幻の寺として史家の研究対象となっている。推定される寺域は畑、林地を含めかなり広い。場所は地区の東寄りの人家外れで、澄水山南陵諸支稜の一つの分稜の端末台地にある。随所に布目瓦須恵器の破片を検出する。・・・この寺は古老伝では、尼子時代に兵火を被って消失したとも伝えられる。」(ふるさと持田の彩)
 「坊床廃寺 出雲国分寺跡出土の瓦の系統をひく軒平瓦が発見されており、平安時代前期頃の寺跡です。」(里の息吹)


民家の裏から山へ入る。 石垣が残っている。

奥には石垣が長く積まれている。 高いところは高さ2m程度ある。

約20mに渡って石垣がある。



松江の山を歩く