松江杵築往還ルート

 松江杵築往還のルートを島根県歴史の道調査報告書第10集の資料を基に国土地理院の古い空中写真、旧版地形図を参考にして描きました。現在では通れないルートは点線で描いています。
 この往還は、松江から宍道湖の北岸を西へ進み、平田を経て杵築(出雲大社)へ詣でる道です。杵築大社へ詣でた人々は、そこから北にある島根半島西端の日御碕神社にも詣でていました。また、鰐淵寺詣で、一畑寺詣で、出雲観音霊場三十三箇所巡礼にも、この往還が利用されていました。松江藩主もこの往還を利用し、鰐淵寺や杵築大社へ参詣していたそうです。往還には平田町から斐伊川土手を行く土手往還と、他に湯谷川沿いに西へ向かい山沿いに進んだ山手往還がありました。山手往還は平田町からの経路がよくわかりませんが、平田町南本町の湯谷川の北詰から県道232号を西へ進み、国道へ合流し、旅伏駅の手前から山沿いの道へ行く経路を破線で描いてみました。
松江杵築往還を歩いた記録