松江の歴史の径を歩く


 古くは人々の往来のあった径、特に隣村に向かう峠越えの径は新しい車道の開設などにより忘れ去られています。
 第2次世界大戦後の燃料革命により、また木材の自由化により林業が衰退し山へ入ることがなくなり、古い径は藪となって消えていく運命をたどっています。また開発などにより消えていく、そんな古い径を訪ね歩いてみます。
 現在の地形図に点線で記された小径も、今では利用されず藪の中に消え去ったものが多くあります。
 地形図に山名の記載のある山を通る峠道などは、登山道としてそれぞれの山のページで記載しています。


 松江市から一畑薬師までの古くからある参拝ルートです。
  • 松江美保関往還(街道)
 江戸時代の松江城から美保関までの約30kmの往還(街道)です。松江本庄間は古代にも道路があり、大草の出雲国庁から枉北道(きたにまがれるみち)として、島根郡の郡家のあった下東川津町納佐付近に達し、手角を経て千酌へ、また郡家から西に曲がり宍道湖の北岸を西進していました。本庄から美保関間は山が多く急峻な崖が張り出し、通行困難な山路を通らなければなりませんでした。松江市街から美保関町まで「島根県歴史の道調査報告書第10集」の記載にそって歩いてみます。
   ・松江美保関往還のルート  「島根県歴史の道調査報告書第10集」からルートを描いた地理院地図です。
   ・松江美保関往還①  松江城三の丸から持田公民館までの約5kmを実際に現地を歩いた記録です。
   ・松江美保関往還②  持田公民館から上本庄町までの約6kmを実際に現地を歩いた記録です。
   ・松江美保関往還③  本庄町から野原町までの約1.5kmを実際に現地を歩いた記録です。
   ・松江美保関往還④  野原町から手角町までの約2.6kmを実際に現地を歩いた記録です。
   ・松江美保関往還⑤  手角町から美保関町森山までの約5kmを実際に現地を歩いた記録です。
   ・松江美保関往還⑥  美保関町森山から福浦までの約6kmを実際に現地を歩いた記録です。
   ・松江美保関往還⑦  美保関町福浦から東長浜までの約3.3kmを実際に現地を歩いた記録です。
   ・松江美保関往還⑧  美保関町杢井越から美保関までの約2.5kmを実際に現地を歩いた記録です。
  • 枉北道きたにまがれるみち
 『出雲國風土記』に「出雲国庁、意宇郡家の北で道は正西道まにしのみち枉北道きたにまがれるみちに分かれて二つの道となる」と記され、正西道は古代山陰道のことで、枉北道は島根半島から隠岐へ続く道です。資料による想定ルートは、現在では不明或いは通れない場所もありますが、できるだけ歩いてみます。
   ・枉北道のルート  枉北道と考えられるルートを地形図に描いてみました。
   ・枉北道(大草町国庁跡〜矢田町)  国庁跡から矢田町の「朝酌渡」までの現地を歩いた記録です。
   ・枉北道(朝酌町矢田〜西尾町)  朝酌町の「朝酌渡」から西尾町までの現地を歩いた記録です。
   ・枉北道(西尾町〜坂本町)  西尾町から坂本町までの現地を歩いた記録です。
   ・枉北道(坂本町〜枕木町)  坂本町から枕木町までの現地を歩いた記録です。
 江戸時代に、城下の生活を支える薪炭等の輸送の幹線として重要な役割を果たした熊野や広瀬に続く道です。八雲町から次項の駒返峠を越えて広瀬へ入ります。
 江戸期や明治期の八雲町東岩坂責倉からの広瀬越のルートです。
 一畑電車高ノ宮駅の近くの「一の鳥居」から内神社へ約2kmの参道です。
 林道島村線から熊野大社への山越えの径で、地形図には点線で表示されています。
 福富町から朝酌町への山越えの径で、現在の地形図には載っていませんが、昭和30年代の古い地形図には載っています。
 矢田町から朝酌町への山越えの径で、現在の地形図には載っていませんが、昭和30年代の古い地形図には載っています。
 江戸時代に使われていた嵩山の布自伎美神社へ参拝するための参道で、嵩道と呼ばれた径です。登山道入り口まで歩いてみました。
 上本庄町川部から枕木町別所への山越えの径です。
 枕木町別所の熊野神社付近から華蔵寺への古い参道ですが、途中で県道によって分断されています。
 江戸時代に松江の殿様が華蔵寺へ参拝するときに通ったとされる径です。尾根沿いに多くの石地蔵が残っており、古い参道の面影が残っています。上本庄町川部地区の奥から尾根を上がって行きますが、途中県道枕木山線の旧道で分断されています。
  • 西川津町市成いちなり古道
 旧版地形図に記載のある第二中学校裏山の古道(巡視路)を歩いてみます。標高80mほどの山ですが、山中には東西南北に古い径が交差しています。中には敷石の並びが残った径もあり、その昔は山の峠を越えて人の往来が多かったことがうかがえます。
   ・市成古道  楽山から四季が丘団地方面への古道(巡視路)や西尾町への古道です。
   ・市成古道分岐①  市成古道の分岐その1です。
   ・市成古道分岐②  市成古道の分岐その2です。
   ・ルート(地形図)、旧版地形図

 





松江の山・三角点を歩く