内神社参道




2018年12月1日(土) 内神社参道
   高ノ宮駅の近くに大きな鳥居(一の鳥居)があり、内神社と書かれた石碑があります。ここから内神社(高野宮)まで約2kmの行程です。鳥居からは真っ直ぐに道路が伸び、その先に本宮山が見え、その中腹に内神社はあります。鳥居を出発してすぐ、左側の田んぼの奥に神社が見えました。訪ねてみると、扁額に奴多之神社と記されていました。祭神は猿田彦命のようで、小さな猿の石像がたくさん置かれていました。神社を過ぎ15分ほどで歩くと、法幢寺というお寺があり、新しい六地蔵が置かれていました。その先に2つ目の溜池があり、土手には古いお地蔵様と新しいお地蔵様がありました。いずれも池の方を向いて置かれているのは、雨乞いの地蔵様なのか、池で犠牲になった人がいたのか、なにか意味があると思われます。池からは400mほどで広域農道に合流します。道路沿いに高野宮200mと左を向いた矢印が書かれた案内標識がありますが、これは車のための標識なので、向かいに伸びる小道を進んでみます。小道は左へ回って尾根を西隣の谷へ越えて上がっていき、すぐに内神社の西に出てきました。
 想像していたのは、地形図にある径で石段を通って神社の前の道路に上がってくるルートでした。確かに神社の前の道路の向かいに下へ向かうコンクリートの石段がありました。どこへ通じているのか入ってみると、墓地の脇を通って尾根が下がっていますが、しばらくすると平場に出たところで行き止まりとなり、周りは笹竹に囲まれ踏み跡らしきものも全く見当たりませんでした。もう道は消えてしまったのかと思いましたが、とりあえずはここまでにして、神社へ行って宮司さんに話を聞いてみることにしました。社務所に声を掛けると、「以前は参道があったが今は獣道になってしまっている。途中までは他家の墓地があるので維持されている。」とのことでした。考えてみると、先程の行き止まりの平場は、周りに石が積まれていたこともあり、墓地が整理された跡だったのではないかと思えました。GPSログを確認してみても旧参道は少し東側を下がっており、別のルートがあると思えたので、再度元の農道から旧参道の入り口を探してみました。
 農道から小道を上がり、左折して更に右折する手前に、深くえぐられたU字形の踏み跡らしきものが林内に向かっているのが見えました。また小道の反対側にも踏み跡が下がっているのが見えました。枯れ葉の降り積もったU字形の踏み跡は、まだ倒木もほとんどなく、木々の枝もさほど伸びておらず、歩きやすい坂道でした。ただ上部になると狭い範囲ですが笹竹が生えていましたが、先程の神社前の石段から下がったルートに合流しました。先程は笹竹のために分岐が見えなかったようです。


10:48
高ノ宮駅近くの一の鳥居。

神社へ向かって参道が伸びる。

10:55
田んぼの奥に神社が見える。
奴多之(ぬたし)神社

祭神が猿田彦命で、猿の石像がある。本宮山に向かって道が伸びる。

11:10
溜池(万才池)がある。
11:14
法幢寺

新しい六地蔵11:24
溜池の土手にお地蔵様がある。
お地蔵様は溜池を見ている。

11:47
広域農道に合流
左、高野宮の案内図があるが、直進する。直進し小道へ進む。

11:54
11:57
内神社の西へ上がってくる。
11:59
内神社

二の鳥居旧参道の入り口を確認。道路反対側にも小径がある。

しっかりした小径がある。上部で笹竹がまばらにある。

旧参道入り口の反対側へ下ってみる。隣の谷へ出る。左の小径から出て、前方に農道が見える。


2019年8月3日(土) 内神社参道
  農道から上がって左への旧参道入口の反対側に踏み跡があったようなので、確かめてみました。踏み跡は林内を下がっており、U字形になっているので、古い踏み跡のようなので、旧参道の続きと思われます。踏み跡は下がったところで、急斜面になって車道へ落ち込んでいました。車道が作られた時に、削られてしまったようです。

旧参道の車道反対側に踏み跡がある。

踏み跡は道路によって切られたのか。

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